読み返したらどう思うかな

16歳、高1の女です。自由に書いてます。

1年半以上前に…Part14

「暗い森の奥で

胸に突き刺さった 幾つものもの

肋骨から抜けてくよ

どうってことないけど
抜ける瞬間が一番痛いのは
返しの付いてる毒針だから

そんな風にして
何度も夢見ては諦めてきた
吐き気がするくらい 意思の弱い物体

"もう一度"という常套句
記憶を全て失くしたい 失くしたい

聴いてる?聴こえてくれ
だけど やっぱり聴かないで
部屋の隅で目を瞑ってたって
涙にこじ開けられるんだろう

眩しい光 笑顔の写真
最早 胡散臭い
遠くを見る目でも口角は上げるよ
柔らかな風が髪に当たって苛立つ

さぁおいで 手招きしてる方へ
姿の見えない誰かのことを
信じられる今なら
悪質な占い師の言うことでも
全部鵜呑みにできるな

聴いてる?聴いてない
知ってるよ
これが最善だろうさ
路地裏で口ずさむ歌など
野良猫だって聴いちゃいない

手放して あらゆるものを
いらない いらない
飛び出して 大空へと
そんな幻想を抱きながら
ベランダから蟻を見下ろす それだけ

聴こえてない
だから聴こえるまで叫ぶ
なんて飽きた
だけど未だに 救いの手を待ってる

1年半以上前に…Part13

本当に大事なものは 実は生まれた瞬間が一番持っていたりして

徐々に無くしていくんだとしたら
明日買う予定のものとか 追い続けている夢とかに
何の意味があるんだろう

どれだけ考えてもわからないから
直感で選ぶことを決めた時みたいに
今ここにあるものだけを 見つめていけたらいいのかな

人類のゴールは一体どこにある
死ぬ為に生まれるのか?
命を繋ぐために生きるのか?
子供達の笑顔が人間の本質だと
傷付け荒んで穢れる為に 大人になっていくんじゃないと
言い切れるほど 幸せな脳みそではない

だけど 暗い森を目の前にして
簡単に諦めがつくほど 大人になんかなれてない

嘘でいいから「幸せ」と呟いてみれば そのうち現実になるんじゃないかと甘い考えを抱いてる
「この世は愛に溢れてる」
「明日はみんな笑ってる」
あぁ そんな夢物語
それだけを信じていればいい

嘘でいいから「幸せ」と呟いてみれば そのうち現実になるんじゃないかと甘い考えを抱いていたい
明日の自分に馬鹿にされてもいいよ
それだけを それだけを信じていれば
きっと、きっと…

1年半以上前に…Part12

resolution」

なんだか 最近思うように体が動かない

頭の中は いつもフル稼働中なのに

なんだっけ…あれ?
何かしらド忘れしているような気がして 老いが怖くなる

気がつけば 一ヶ月が経っていて
早すぎる時の流れに 乗り遅れてしまいそう

楽しい時は 足早に駆け抜けていくくせに
苦しんでる時間は なかなか過ぎ去ってはくれない
神様にお願いするよ
この憂鬱が爆弾と共に 弾け飛んでくれることを

どうやら禁止されているみたい
対象年齢は もうとっくに超えてしまっている

古びた公園に 置き去りのブランコ
壊れるかもしれないけど
全力で漕いでみよう

息をついたら 一生が終わってて
早すぎる人の生涯に 意味を見い出せなくなったら

思い出すんだ 初めて何かをした時の単純な驚き
成し遂げた時の喜び
神様なんていなくても
自分の手で開拓していけるよ
残された希望集めて

空が七つの輝きを放つように
十人十色 それぞれの光が反射して
太陽を作るのなら

楽しい時は 足早に駆け抜けていくけれど
苦しんでる時間は なかなか過ぎ去ってはくれないけれど
あなたに笑顔を贈るよ
その憂鬱がいつの日か ひとつの過去に変わるように

思い出してるんだ 初めて何かをした時の単純な驚き
成し遂げた時の喜び
神様なんていないなら
自分の手で開拓していこう
残された希望集めて

誓ったこと 覚えていて

1年半以上前に…Part11

「魚」

いつ食べられてしまうかわからない海で生きるよりかは

たらふく食べれて 守られてる
水槽の中にいる方のが楽だ、なんて
風の便りに聞いたことあるが
そんな退屈な日々を過ごすよりも
スリルを味わってたいもんだし
噛みつかれようが 飲み込まれようが
自由を手にしていたい

水族館の海水魚ゾーンで聞いた言葉
逃げようとしてるのかな
手助けもできない情け無い自分を
浮世というガラスを通して もう一人の自分が眺めていた

あぁ 実はこの世界はひとつの水槽で
ちょっと揺らしたら 全部零れてしまうんじゃない?
なら 生きる意味なんてないけど
脱け出すための作戦だけでも 練ってみようと思えたらいい

それはきっと 死ぬことじゃなくて
他の方法があるんだと思えたならそれでいいのに
そして生きれたら それだけで十分なのに

1年半以上前に…Part10

「ひまわり」

「誰かのために」なんていう誠実さは無くて

でも何か"良いこと"をしてないと
自分への嫌悪感やら 生きてることへの疑問やらに押し潰されそうになるから

なぜ私なんかが生きている?っていうのの答えを 人の為(いつわり)で埋めようとしてるんだ
結局それはエゴでしかない

進んでるように報道されてるけど
まだまだ変わってないよ?
今更戻って来ないよ?
笑顔作りに貢献してるように見せかけてても
目の前にいるあなたさえ 笑顔にできてないじゃん…

ニュースはなるべく見たくない
今日もどこかで傷つけ合っている人がいることを知りたくないから

付けっ放しのテレビから流れ出るのは
淡々とした口調で隠された
憂愁、憎悪の人情
それを数値化して済ませていいの?

「世界中が手をつなぐ」
そんな幻想を見てきたけど
やっぱり 全てを笑顔になんかできる筈がないじゃん…
誰かが笑うってことは その裏で誰かが
泣いてるってことだってあるんだよ

それならばもう 欲張ったりしないから
誰かの為にできることを探すのではなく
今やっていることのベクトルを
<誰かの為>に向けてみよう

誰しも皆 できることは違う
やりたいことも違う
だけど方向は同じにできる
太陽に向かって伸びる向日葵のように
いつまでも

1年半以上前に…Part9

「復唱」

ひとりきりになりたくて

真夜中 外に飛び出したは良いけど
どこへ走ったって追いかけてくるんだ
頭の上に煌めく星が

虫達の演奏会 そこら中で開催中
こんな時間に鳥もいたんだね ヨタカの声

もし 今 途方もない孤独感に苛まれていても
そっと窓を開けて 地球の呟きに耳を傾けてみれば 気づくはず
ひとりじゃない
ひとりじゃないんだ
今日も世界は生きている

幼稚だったあの頃を 頭から締め出してしまいたいのは
幸せそうに笑う自分を 恨めしく思うのは
なぜだろう?

最後の晩餐会 食べたいものを好きなだけ食べて
明日から 生まれ変わろう
他の誰でもない自分に

もし 今 終わりのない迷路を彷徨っていても
そっと目を閉じて 心にある地図を広げてみれば わかるはず
ひとりじゃない
ひとりじゃないんだ
私も世界に生きている

別れを告げるよ 蹲ってる自分に
光り輝く未来はくると信じて
荒波は また襲ってくるだろう
だけど狼狽えたりなんかしない
この歌を御守りにして 握りしめていこう

ひとりじゃない
ひとりじゃない
ひとりじゃないんだ

何度も復唱して思い込もう

ひとりじゃない
ひとりじゃない
ひとりじゃないんだ

1年半以上前に…Part8

「かさぶた」

憧れの人の歌なんか聴くと
自分を殺したくなるくらい 美しい音楽を響かせてくる
だからもう聴きたくなくなった
暗闇に逃げよっと…

日が落ちた頃に カーテンをぴっちり閉めて 電気も付けずに 黒に塗り潰された部屋の真ん中で 大の字に寝転がる

したら次第に目が慣れてきてしまって 暗闇じゃなくなっちゃうよ
だから今度は目を瞑るんだ

それでも どこからか聴こえてくる
耳鳴りみたいに 心が鼓膜を震わす
やっぱり こびりついて離れない
かさぶた

そもそも 雲の上より遠い存在
比べるほうがおかしいんだけどね
"神様"だって言いたいけど そんなんじゃないから余計に困る

「まだ始めたばっかなんだから仕方ないさ、続けてけば良くなるさ」
とか言い聞かせるのも もう懲り懲り

それでも どうしても どうしても
希望を持っていたい
証明してみたい
やっぱり 懲りてなんかないな
このバカは

そしていつもの如く 身体中を駆け巡る
美しい旋律が 鼓動を速める
何があっても剥がれない
かさぶた
でも別に取りたくはない
かさぶた