読み返したらどう思うかな

16歳、高1の女です。自由に書いてます。

1年半以上前に…Part8

「かさぶた」

憧れの人の歌なんか聴くと
自分を殺したくなるくらい 美しい音楽を響かせてくる
だからもう聴きたくなくなった
暗闇に逃げよっと…

日が落ちた頃に カーテンをぴっちり閉めて 電気も付けずに 黒に塗り潰された部屋の真ん中で 大の字に寝転がる

したら次第に目が慣れてきてしまって 暗闇じゃなくなっちゃうよ
だから今度は目を瞑るんだ

それでも どこからか聴こえてくる
耳鳴りみたいに 心が鼓膜を震わす
やっぱり こびりついて離れない
かさぶた

そもそも 雲の上より遠い存在
比べるほうがおかしいんだけどね
"神様"だって言いたいけど そんなんじゃないから余計に困る

「まだ始めたばっかなんだから仕方ないさ、続けてけば良くなるさ」
とか言い聞かせるのも もう懲り懲り

それでも どうしても どうしても
希望を持っていたい
証明してみたい
やっぱり 懲りてなんかないな
このバカは

そしていつもの如く 身体中を駆け巡る
美しい旋律が 鼓動を速める
何があっても剥がれない
かさぶた
でも別に取りたくはない
かさぶた