読み返したらどう思うかな

16歳、高1の女です。自由に書いてます。

2016/10/20のすごく幸せな日記

あぁ、友達っていいなあって

最近すごく思えていて

それが嬉しくてたまらない


いろんな失敗もあったな

あんな頃もあったな


少しの不安は まだ あるけれど


なくしたくない


ずっと友達でいたい


そんなことを切に願うんだよ


おだやかな気持ちに包まれながら




大切にしたいと思うあまり

慎重になりすぎて

そんな姿は ぎこちなく映ってたりするんだろうか

あなたの眼には


輝く瞳の奥にね

ふしぎな優しさを感じる

すべて 見透かされてるんじゃないか

気づいてくれてるんじゃないか

なんて

思い違いかもしれないけど


今は 自然に笑えてる?

強がんないでよ

辛いことがあったら隠さないでいいんだよ

勿論 詮索するつもりなんてないよ

ただ ほら かなしい思いをさせたくないんだよ

私がつらくなるから

いつも元気でいてほしいと思う

そしたら私も元気になれるから


これからも いろんな時間を一緒に過ごしていきたい

きっと素敵な宝物になるんだろうな

あなたといるこれからが

楽しみで仕方がないよ


微笑みなのか

大笑いなのか

どちらもなのか

わからないけど

笑顔がついて来ると思うんだ


ねえ、ありがとう

これからの分も

ありがとう

本当に。


私は 幸せです。


高校入ってからの日記

私の頭の中の中心に あなたが立っていて

あなたを軸にして全てのことが回ってるみたい

石像のようだけどそれは砂糖菓子

甘くて幸せで いつか溶けてしまうかも

ほろほろと崩れていってしまう

甘過ぎるものは時に苦いのよ


あなたのことを想うたび

流れてくるメロディーは

優しくて切ないオルゴールのよう

途切れたら またねじを巻いて

ずっとずっと繰り返してるよ


思いっきり投げた一球だって

何かに当たらなければ気づかれない

ああ 河川敷は今

届かぬ想いで溢れてる



「それだけ」

好き
ただそれだけ
「なんにも望んでない」とか言ったら そりゃ嘘になるけどさ

出逢えて嬉しいんだよ
好きになれて嬉しい
こんなに頑張ろうって思えたのも久しぶりだしさ
生きてるって感じがする
一日一日が大切に思えてきたりして

何度も書き直した手紙だって
届かないでしょ わかってるって

もっと もっと なんて
欲張ってるように見える?
今を壊したくない
せめて今を大事にしたい
だから ほら 言うんだよ
言い聞かせるように

好き
ただそれだけ

たったそれだけ




耐えられないぐらい
不安がつのっていても
ねえ
あなたの声を聴けば 安らぐ

この頃は本気で思ってるんだよ
私 あなたに出逢うために生きてきた
あなた以上の人なんて どこを探したっていないの

東京の駅のホーム
こんなに人が沢山いるなら あなたがいたっておかしくないのに…
そんなことを思ったんだよ
あなたの存在の大きさを実感してるよ
会いたい

ああ でもね
会うと上手く話せないでしょう、私
近づきたいのに 近づくのが怖いなんて
もっと可愛くなりたい 美人に
そう 自分が自分じゃなかったらいいのにって
思ってしまうよ
そうしたらいくらか自信ももてて
もっと積極的に
近づけるのかもしれないのに

変わりたいって本気で思える
それも あなたがくれた恵みで
幸せだよ そうだよ おそらく

ああ いつかいつかって
思ってしまうよ
いつの日か
いつの日にか




あなたから見た私が どれだけ小さな存在だろうと
私があなたを好きな気持ちは薄れたりしない

あなたが私のことを いっそ嫌っていたっていい
私は好きなんだよ

だけど この想いを伝えることはできない
ひと思いに 後先など考えず
突っ走ろうとしたって
見えない力が働いているみたいに
あなたに会うことすらできないんだから

淡い恋心も うずうずした気持ちも
既に過ぎ去ったよ
心に残ったのは 木の燃えかす
それにまだ埋もれていたいと
思ってしまうよ 少しだけ



「待ち惚け」

愚かな望みがね まだ胸の中に息づいてるんだよ

姿を現し始めた苦悩が
杞憂だったならいいのに

待ってしまう
期待してしまう
疎ましく思われていたとしても
会いたい 話したい

ああ 伝えたい
思いの丈を 伝えたい
届いてほしい

どうしよう
好きでたまらなくて
せつなくなる

あなたの前から姿を消したいとすら思う
私は邪魔になってるのかな

ああ 何を思い
これから過ごしていけばいいのだろう
次にあなたに会えるまで
私は何をしていれば…
いざ会えたとき あなたと話せるのだろうか



些細なことに よろこびを
感じられることがうれしい

私の身体には 何時も
ドロドロな血液が流れているかもしれないけど
そのうれしさを感じる時
心臓が輝きを取り戻して
若々しく 働きだし
さらさらな血液が
滲み出て 駆け巡る!

その感覚こそ
「しあわせ」
なんじゃないだろうか、と 思う

しあわせは
手の指先 足の指先
末端まで行き渡る

行き着く所のない血液に押され
つい 走りだしそうに、
もとい 暴れだしそうになるのを
ぐっと堪える時の
心臓を縮める感覚

それが「せつなさ」



「つめたい風の吹く夜に」

つめたい風の吹く夜に
せつない心が揺れる

近づくための努力は
今、忘れるための努力に変わるのね

私の気持ちに気づかないあなたがくれた
言葉のひとつひとつ
響きまで 覚えているのよ
余韻がまだ頭にこだましてる

今のあなたが この気持ちに気づいているかは
わからないけれど
気づくとぎこちなくなるであろう距離を思うと
このままでいたいと思ってた

シーソーのバランスを崩すのは
きっと 私の方なんだろうなぁ

どうせ あなたはいつものように
透き通った瞳と 人懐っこい笑顔で
うまく躱してみせるんでしょう
私を傷付けないように…
やさしいあなたのことだから

これ以上
好きになっちゃいけないと思ったの
私が近づくほど
あなたの笑顔を曇らせることになるなら
やさしい心を困らせることになるなら

さようなら
恋心は 夜風に吹かれて
あの星の彼方へ

ずっと ずっと
遠くへ……




諦めた方がいいの?
そうだよね…
期待なんてできない

好きになるほどに
せつないだけだよ
苦しいだけ…。

どうして そんなに遠い存在なのに
あなたに
恋してしまうの?私は…

ひとりで勝手に盛り上がって
落ち込んで
バカみたい
それはあなたも気づいてるの?
優しいあなたのことだから、
気づいてても気づかないふりをしてくれてるのね
私を傷付けないように…。

それを知った私ができる
唯一の恩返しは
あなたを忘れることなの?

そんなの
せつなすぎる……



暗い気持ちに覆われる
この先いいことなんて きっとないさ
欲に繋ぎとめられ
自分から何かをすることはできず
騙し騙し 誤魔化し誤魔化し
ここまできてるんだよ
でもね いつか限界がくる
そのことに目を瞑っちゃいけない

一体どこで間違ったんだろう
考えてはいけないとわかっていても
夢にまで出てきて
何かを暗示してる?
思い出の影が まだ過ぎ去らないのか

気づけば身体のあちこちが
自分だけじゃ成り立たなくなってる
メイクやサプリに頼って
今まで通りでいられるのも
そう長く続かない

ああ 神様
私はこれからどこへ進むのでしょうか
道は自らの手で切り開けるものなのか

あと少しだけ
もう一回だけ
自分を信じてみて
駄目だったら もう諦めるから
だから あと一回
あと一回だけ



ああ どうしてだろう
今朝から
いや、そのずっと前から
私の心を埋め尽くして 覆い被さっていた暗雲が
あなたと話しただけで
すっかり晴れ渡って
幸せって自分で気づけるくらい
爽やかな風が吹き抜ける

遮るものなんて何一つないみたいだよ
山頂に辿り着いたみたいな気分
荷物をすべて降ろして
胸いっぱいに吸い込むそれは
新鮮な空の色 若草の色




昔の日記

ぐるぐるぐるぐる同じところをずっと回っているのかも

希望を抱いて 楽しくなって

嫌になって 失望して

また希望を見出す


ガラクタの中から何かを探そうと

必死になっているけれど

そのガラクタに価値をつけたら

思い込むことができたなら

今も目の前にあるだろう

ずっと欲しかったものなんかが

きっと


同じ道を辿っているようだけど

きっと人生とは螺旋階段で

いつの間にやら頂上に着くんだよ

進んでる自覚なんてなくても


昔の日記たち

本当に大事なものは 実は生まれた瞬間が一番持っていたりして

徐々に無くしていくんだとしたら

明日買う予定のものとか 追い続けている夢とかに

何の意味があるんだろう


どれだけ考えてもわからないから

直感で選ぶことを決めた時みたいに

今ここにあるものだけを 見つめていけたらいいのかな


人類のゴールは一体どこにある

死ぬ為に生まれるのか?

命を繋ぐために生きるのか?

子供達の笑顔が人間の本質だと

傷付け荒んで穢れる為に 大人になっていくんじゃないと

言い切れるほど 幸せな脳みそではない


だけど 暗い森を目の前にして

簡単に諦めがつくほど 大人になんかなれてない


嘘でいいから「幸せ」と呟いてみれば そのうち現実になるんじゃないかと甘い考えを抱いてる

「この世は愛に溢れてる」

「明日はみんな笑ってる」

あぁ そんな夢物語

それだけを信じていればいい


嘘でいいから「幸せ」と呟いてみれば そのうち現実になるんじゃないかと甘い考えを抱いていたい

明日の自分に馬鹿にされてもいいよ

それだけを それだけを信じていれば

きっと、きっと…



「ゆううつとぬくもり」

わけもなく憂鬱だ
でも日々は忙しく過ぎるんだろうな
考えることも忘れるぐらい
となりに君がいたら
って思うこの時間がすごく好きだ
憂鬱なのに好きだ
同じことを考えて 同じように気持ちが沈んでる
そんな君と背中に寄り掛かり合いたい
「難しいね」なんて笑い合えたら
もう 明日からは幸せだ
それでもあの頃の君はもういない
どこにもいない
探したり 焦がれたり
することもあったけど
記憶の中にいる君に一番ぬくもりを感じたから
私はそれを抱きしめていたい
一番大切だった想いがここにあるから
今ある大切なことも抱きしめていたいと思えるよ
今夜はくもり空だから
目を閉じて星を眺める
線で結ばれていない
ただの光の欠片を


「ここだけの話」

みんなちがってみんないいのか?
みんなおなじなのか?
考えが違っても認め合えればそれでいい
見た目や言葉が違っても認め合えればそれでいい

とは言え 認め合うなんてできないだろう
こんなこと考えてる自分にも 腐った価値観は植えつけられてるよ
他人 他人 他人 なんて言いつつ
自分 自分 自分
「人間だから」ってことで片付けちゃいますか?

時々 みんな人間じゃなかったらなって思ったりもします
本能しかない動物だったら…
プログラムされたロボットだったら…

天才の異名を持つあの人が
「無意識の内に…」と度々言うのは
自分に自信がないんじゃなくて
まして本物の天才なんてもんでもなくて
インタビュアーから投げられた質問を躱したいだけなんじゃないかな
答えるべきでないのか 答えたくないだけなのかは分からないけど

みんな みんなが平等に
平等になるには…
頭を捻っていると
そんなこと考えてる割に「みんな」の輪に入ってない自分に気付く

だから信じられるものに頼って
「うまくいかない世の中も 人間らしさも愛しています」
と言ってみようと思う
全部含めて愛しています、と…
信じられるものに頼って
「みんなちがって みんなおなじ」
という今更なことも言っておこう
信じられるものに頼って
「気付いてくれ」
と密かに祈りながら……



「青空と兜虫」

水平線は霧に溶け込んで 目を凝らしても見当たらない
「世界に果てがなくなった」と、深く息を吸い込んだ

見つけられない兜虫を探しに行こう
からの虫かごを提げて
帰りには溢れるほどの花で埋まっているはずだから

皮肉に押し潰されて 目の前が歪んでも
頭の中の扉を開ければ
いつでも青空と兜虫が
少年のままの心が

杉並木の一本道は蝉の声しか聞こえない
その丁度真ん中に 神様か風の通り道

地底深くに沈んだ夢を掘り起こしに行こう
シャベルは要らない 両手で
大事なのは「みつけたい」という強い願いの方だから

繰り返しの毎日の中で心が荒んでも
記憶の声に耳をすませば
昔なくした沢山のものが
愛をくれた沢山のひとが

皮肉に押し潰されて 目の前が歪んでも
頭の中の扉を開ければ
いつでも青空と兜虫が
少年のままの心が




昔かいた日記集

「Run」


少し手を伸ばした途端 いつもすぐに消えてしまうもの

追いかけようかと悩んでる間に

遥か彼方に霞んでしまう


全てを受け入れるなんてできない

現実なんて見たくない

小さい脳みそをいくら酷使しても 辿り着く結論は決まってそれ


静寂に包まれた夜

ひとり 布団を被って縮こまると

頭の中に次々と 浮かんでは消える

果てしなく広い大地のイメージが

心ごと空へ解き放つよ


「好き。ここにある全てが」

そんな風に言える日が またいつか来るのだろうか

今までずっと 目隠しをしてたってことに

やっと やっと気づいた

しかしなぜ気づいた


どうせなら 何も考えてない楽人と

昨日の晩ご飯の話でもして過ごしたい

道端に横たわる萎れたタンポポ

可哀想に、なんて見つめながら


複雑な文字の羅列を眺めて 眼薬を全身に差したい気分だ

そんなときにはブランコに乗って 口笛が遠くまで聴こえる理由を ぼんやり考えてみよう


光で満たされてく朝

ひとり カーテンの真ん前に立って

遠くで荒げる鶏の声に耳をすまし

通り過ぎていく昨日と 来てしまった今日に文句を並べつつ パジャマのボタンを外すよ


月は太陽に負けて 昼に姿を現さないけど

夜には何よりも輝いて 私たちを照らしてくれるじゃないか

きっと きっとそれでいいんだ

そんな月になれればいいんだ


北風に吹かれなくても

太陽に照りつけられなくても

さっさと脱いでみせるよ

自分を縛り付けるコートなんて


好き。

なんだかんだ言っても

嫌いで、それでいてやっぱり好き

目を背けたくなるくらいに眩しいこの道を

逃げ出したくなるくらいに真っ暗なこの道を

瞼をギュッと閉じて突っ走ってみよう

そうすればどっちも同じさ

どこまでも全力疾走



「捨て○○」

町を泳ぐ 黄緑色の風船を
吸い込まれるように 手に取った

だけど どこのものかも知らないし
持って帰るのも気が向かないし
その辺に括り付けておいた

心優しい人が きっと拾ってくれるから 安心してね
最後に 偽善者ぶってみたけど
本当はわかってる
捨てることに見合う 償いも言い訳もないこと

側にいたって もう何度も
ギタギタに傷つけてしまうから
そっと真夜中に 置き去りにした
遠くまで聞こえる声に 耳を塞ぎながら

空を翔る ものすごい速さで
それでも一縷の望みをかけて 走って追いつこうとした

ふと 風に煽られて
地上へと 速度を落としながら向かってきた
慌てて捕まえたそれは なんか妙に痛々しかった

それは連鎖してる
そして連鎖していく
止められない後悔のループに
迷い込んでしまったみたいだ

誰に言ったって 真面目になんて
取り合ってくれないけど
胸の中にあるんだ
今でも忘れられない記憶

両手に抱えたもの
手放したあの日の
頬を伝う水の味を
忘れてはならない


「the WORLD is ONE」

遠い国に想いを馳せるこの頃
嫌になってきたんだ
今住む場所の 環境 人々 歴史さえ
逃げ出して 新しい暮らしを
ワンダーランドで送ってやるんだ

そう決意して 間も無く空港へ行ったけれども
「ワンダーランド行き」の切符は どこにも売ってなかった

うまくいかないことを 自分のせいだと認められなくて
手軽なところに恨みをぶつけてたんだね

気づいたよ
結局どこに行っても 自分が変わらなければ意味がない
お金と時間だけが 無惨にも減っていくだけ
動かないさ 進めないさ どんな理屈並べたって
可能性を秘めた この自分を信じていく
そんな風に足掻いてみよう

世界史に頭を捻らせるこの頃
わからないんだ
数々の戦いの意義が どうしても

そうは言っても 実際に見たことも 体験したこともないから
理解しようがないのかもしれないけど

遥か昔の仲違いを 今でも引きずって
何をしようとしているの?
悲劇を繰り返さないで…

思い出したよ
いつか国語の教科書に載ってた言葉
「一人一人の人間がいるだけ」
国なんて 人種なんて そんなものないんだって
国境線を越えて 世界中が手を繋ぐ
そんな日が来ると願おう

どうせ ちっぽけな私達が
こんなこと願ったって
何も変わりはしない
でも 信じたい
綺麗事だって言われても
なんなら 一生唱えてやるよ

the WORLD is ONE
the WORLD is ONE
the WORLD is ONE…
"世界はひとつ"

いつまでも叫ぶよ
馬鹿馬鹿しいであろう言葉
そう 一人一人の人間がいるだけ
国なんて 人種なんて そんなものないんだって
国境線を越えて 世界中が手を繋ぐ
そんな日がいつか来る 来るよ



「かさぶた」

憧れの人の歌なんか聴くと
自分を殺したくなるくらい 美しい音楽を響かせてくる
だからもう聴きたくなくなった
暗闇に逃げよっと…

日が落ちた頃に カーテンをぴっちり閉めて 電気も付けずに 黒に塗り潰された部屋の真ん中で 大の字に寝転がる

したら次第に目が慣れてきてしまって 暗闇じゃなくなっちゃうよ
だから今度は目を瞑るんだ

それでも どこからか聴こえてくる
耳鳴りみたいに 心が鼓膜を震わす
やっぱり こびりついて離れない
かさぶた

そもそも 雲の上より遠い存在
比べるほうがおかしいんだけどね
"神様"だって言いたいけど そんなんじゃないから余計に困る

「まだ始めたばっかなんだから仕方ないさ、続けてけば良くなるさ」
とか言い聞かせるのも もう懲り懲り

それでも どうしても どうしても
希望を持っていたい
証明してみたい
やっぱり 懲りてなんかないな
このバカは

そしていつもの如く 身体中を駆け巡る
美しい旋律が 鼓動を速める
何があっても剥がれない
かさぶた
でも別に取りたくはない
かさぶた


「道」

「まだまだ道は長いな」
肩を落として呟いた
見渡せば
今日も誰かが誰かを待ってる

全速力で駆け抜けてきて
息が持たなくなったから
ひと休み
しばらくしたら また走り出そう

うとうとしてたら 目の前に現れた
女神様のようで 魔女のような人が
ゆっくりと 諭すように話し始めた

「誰しも人生 迷走してるよ
自分だけじゃない
だから可哀相だとか思うな!
そして安心なさい」
「先のことを考えたら 不安のあまり消えたくなるよ
今はただ 今だけに全力で生きなさい」

そのうち熟睡してしまって
目覚めたのは真夜中だった
さっきのは夢だったのかな?

なんて思いながら
また走り出そうとしたが
暗闇ゆえに何も見えない
どちらの方向へ進めば良いのかもわからない

ウロウロしてたら 遠くに微かな光が見えたような気がして
おずおずと 助けを乞うように歩き出した

今日も人生 失敗してるよ
良いことばかりじゃない
だけどそんな時には思い出せ
あの誰かの言葉
うまくいかない現状で 遣る瀬無い気持ち抱えながらも
今をただ 生きられていることに感謝しなきゃ

微かに見えた光はやがて
世界中を包み込む朝日になることなど 知る由もない
まあ 知らなくてもいいかな
小さな可能性を信じていけるから

消えそうな希望の炎に マッチを

「まだまだ道は長いな」
溜め息を吐いて 微笑んだ
そう、焦らなくても大丈夫

見渡せば
今日も誰かが誰かを待ってる


「楽書き」

諦めきれない夢がまだ僕にあった

もう何年も前に投げ捨てて 平凡に暮らしていたのに
突然 目の前にやってきた

ずっと心の奥にあったのかな?
それとも 投げ捨てた夢が
帰る家を探す鳥のように 彷徨ってたのかな?
なら 歓迎せざるを得ない

また君に手を伸ばしていいかい?
返事も聞かないまま 黒い油性ペンを取って
描く 未来地図

幾つになっても 闘志はギラギラと燃えてる
なんて人が きっと
夢を掴む人なんだろうな
持ち続けることができるかが 何においても最重要だよな

とか考えながら
鼻歌交じりにペンを走らせると
いつかのことを思い出す
そう あの頃に帰ったみたいだ
また 心に火が灯った

諦めきれない夢が僕にあるんだ


「しゃぼん玉」

こんにちは
またしても昔の記憶の中のぬくもりに話しかけて
仲間に入れて欲しいなって目で見つめてみる

本当はその延長線上に
今も立ってるはずなのに

何に不満を抱いて 何を嫌っていたの?
あんなに楽しい日々は無かった
なんて 今更 戻れない

新しい自分に生まれ変わったら
一からやり直してみようかな
でも怖気づいて また立ち止まって
自分の尻尾を追い回してる

孤独になった代わりに 望んだものを手に入れられるとして
それなら迷わず「分かり合える人」とお願いしよう

どこの誰でもいいんだ
君じゃなくていいんだ

接続詞が言葉と言葉の架け橋なら
人と人との架け橋は一体なんだろう
やっぱり それも人なのかな
なら私は架け橋になりたい

新しいものを手に入れる度に
古びたものは色褪せていくけど
君だけは どうしても
他の何かに消されはしない
強い強い光を放ってる

忘れられるのなら全てを投げ打ってでも構わないから
時々 姿を現さないでおくれよ
いつも探してるのはこっちだけど

新しい自分に生まれ変われるかな
今はそう信じて動き続けたい
もしも何も持ってない
突かれりゃ割れるしゃぼん玉でも
遠くまで 高く高く飛ぼう
風に乗って


「夏の夜」

蒸し暑い夏の夜
いつもより少し早くお風呂に入って
ベットで本を読んで
携帯電話を脇に置いて
君からの返信を待ってる
何食わぬ顔をしてるけど
本当は一番ドキドキしてる時間

予想と同じような言葉が送られてきて
小さくガッツポーズ
また温度を増した 夏の夜

今まで何度 誰かと出会って
誰かと別れてきただろう?
どんなに側にいたくても
離れなくちゃいけない日が来る
きっとこれからもそんな日は来る
それを知ってる

でも今のこの瞬間が 無駄だなんて思わないよ
いつか別れが来るのなら
その日まで 飽きるくらい一緒にいたい
もっと近づきたいって思う

毎日 顔を合わせて
隣にいるのが当たり前になった
そしてそんなことを思い始める自分を
強く責めたくなった

「当たり前」って思うから
つい軽く扱ってしまう
そして仲違いをしたら
どう足掻こうが
元通りに戻せなくなるって知ってる

そんな風に尻込みして
中々近づけないでいる
出会ってから暫く経つのに ずっと気を使い合ってるような気がする
でもちょっとずつ
ちょっとずつだけど 進んでる
ゆっくり行くのもいいなって思える

「壊したくない」と思えば思うほど
君に近づくのが怖くなるけど
それは君も同じかな
なんて思えば 軽くなるだろう
そうやって ちょっとずつ
ちょっとずつ 進もう

いつか来る別れの日まで
ずっと笑い合ってたい

あー…

もう嫌だ。本当に…

自分がやりたいと思ったことをするのがどうしてこんなに怖いの。

本当はやりたくないと思ってるのかな…

反対に、やりたくないと思っていることほどやってしまうのってどうしてなんだろう

これも本当は、やりたいと思ってることなんだろうか

後悔して代償行為をして

辛くなって

それをずっと繰り返しているのに

私は 繰り返すことを望んでいるって?


自分の意思と反対のことばかりしてしまう。

どちらが本当なのかわからない。どちらを信じていいのかわからない…